新規な作用機構を持つ抗アレルギー素材の研究

イチジク茶の機能性表示食品準拠を目指している。平成29年度は、実用化に向けたヒト介入試験の実施、新規有効成分の探索、生体での併用効果の確認などを実施した。実施したヒト介入試験については、試験結果を解析し、イチジク茶の有効性を探索している。有効成分については、2種のケルセチン配糖体を新たに見出した。両成分は、脱顆粒抑制効果は有るが、抗体解離作用は有していないことが示唆された。また、イチジク茶のアレルギー抑制効果を阻害する成分であるフロクマリンの低減方法を検討したところ、茶液の低温抽出により低減できることを見出した。イチジク茶の抑制効果増強方法としてタマネギ外皮抽出液との併用を検討したが、動物の実験では、茶液単体と併用で効果の違いは確認されなかった。

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