第3回 研究成果発表会について

ご好評につき、申込期限を延長いたします。

第3回 公益財団法人東洋食品研究所 研究成果発表会

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(公財)東洋食品研究所は公益財団法人として、独自の研究に加え、先駆的、独創的な研究を行う若手研究者を助成しています。一昨年、昨年に引き続いて、本年も研究助成採択者の研究成果および当研究所の研究成果を皆様に聞いていただく機会として「研究成果発表会」を開催することと致しました。
しかしながら、ワクチン接種が進んでいるとはえ、いまだ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束には至っていないことから、昨年と同じくウェブセミナー(Webinar)としてリアルタイム配信により実施いたします。
直接にお会いできないことは残念ではありますが、遠隔地の方も近郊の方も、感染の危険に晒されることなく、より簡単にご参加いただけますので、多数の方のご応募を心よりお待ち申し上げております。

ご参加いただくためには、事前のお申し込みが必要です。
ご希望の方はフォームからお申し込みください (8月20日(金)より利用可能)。折り返し、Webinarの視聴に必要な情報と連絡事項をメールでお伝えします。

申し込みフォーム

開催日
 2021年10月8日(金)10:00-16:15

方 式
 オンラインシステムによるリアルタイム映像配信。

申込期限
 2021年10月5日(火)まで
 (9月30日(木)で締め切りとしておりましたが、わずかに余裕がありますので、
  若干名の申し込みをお受けします。)

参加料
 研究成果発表会の視聴は無料です。ただし、必要な機材・通信費等はご負担ください。

研究発表内容

1. イチジク果実における新規機能性成分の探索
極性物質組成を調べた結果、ピペコリン酸とトリゴネリンを含むことが分かった。両物質は筋管細胞の糖取り込みを促進し、糖尿病モデルラットへの経口投与では耐糖能を改善する傾向を示したことから、糖尿病をターゲットとした機能性食品への応用が期待される。

2. 食品に対する調味成分の分配平衡の測定と容器詰レトルト食品への応用
ゲル状食品 (コンニャク、卵白ゲル) に対する調味成分 (グルコース、塩化ナトリウム) の分配係数の温度依存性を測定した。また、サバを内容物としたパウチ詰レトルト食品を製造し、注液に塩化ナトリウム水溶液を用いた時と醤油からなるモデル液を用いた時のサバへの塩化ナトリウムの浸透量を比較した。

3. 焼酎粕を利用した発酵調味料および発酵栄養補助飲料の開発
焼酎粕はアミノ酸やクエン酸など多くの栄養素を含むが、水分が多く酸味が強いと言われ、食品への応用例が少ない。本研究では、焼酎粕の機能に着目し、食品や調味料の製造と焼酎粕の成分を明らかにし、機能性食品への応用を検証した。

4. 耐裂傷性を有する食品包装に向けた交互積層法による自己修復ガスバリア多層膜の構築
酸素バリア性を有する高分子コーティングは、食品の保存期間の長期化や食品廃棄物の削減につながる食品包装において重要な技術である。本研究では、頭足類の迅速な自己修復メカニズムに発想を得て、水を介して表面損傷を10秒以内に修復できるナノクレイ含有ガスバリアフィルムを開発した。

5. 中山間地域での食用イシクラゲ栽培
陸生藻類 Nostoc commune (和名:イシクラゲ)は、乾燥や強光にも強く、荒れ地でよく見かけることができる。抗酸化物質など様々な成分を含み、機能性食品としての応用が期待されている。我々は、N. commune の繁殖過程に及ぼす因子を解明することで栽培技術を確立し、商用生産の扉を開くことができた。

6. 機能性リポソームを利用したオルガネラ育種技術の開発
細胞膜透過能を付与した機能性リポソームを用いて、タバコ細胞内にゲノム編集酵素を直接導入する技術を開発し、遺伝子組換え技術を使わずに植物細胞の核ゲノム編集に成功した。さらに、機能性リポソームをミトコンドリアへ輸送する技術も開発した。本技術は遺伝子組換え技術を使わないオルガネラ育種の基盤技術として期待される。

7. ブルーベリー葉による腸管バリア構造保護効果を介したアルコール障害抑制効果
本研究は、宮崎県における機能性素材であるブルーベリー葉エキスの摂取が、エタノール摂取動物の腸管で酸化ストレスを抑制し、タイトジャンクションの損傷を抑制すること示した。本研究成果からブルーベリー葉エキスが飲酒による障害抑制作用を持つことが期待された。

8. ピシフェリン酸の経口摂取による加齢性疾患予防効果
ヒノキ科サワラの主成分であるピシフェリン酸には、血管新生抑制作用等の生理活性作用を示すことが分かっている。本研究では、ピシフェリン酸を経口摂取することによる加齢性疾患予防効果を明らかにすることを目的に、老化促進マウスへの投与実験を行った。

9. 健康増進に資する乳酸菌生成物の細胞老化抑制効果の検証
肥満による二型糖尿病を含む生活習慣病の発症リスクの増加は、脂肪組織の細胞老化が関与するとされている。本研究では、乳酸菌が生成するD-乳酸がNAD+合成酵素であるNAMPTの発現増加を介して細胞老化の抑制効果を発揮したので、その結果を報告する。

10. ヒト腸管オルガノイドおよび単層上皮細胞を活用した食品成分の機能解明
オルガノイドは,従来の株化細胞よりも高度に生理的な細胞モデルとして近年注目を集めている。本研究では,ヒト小腸オルガノイドを用いて,小腸上皮細胞の重要な生理機能の一つであるカイロミクロン分泌を制御する食品成分の機能解析を行った。

11. 恒常的な乳製品の摂取による栄養素の消化管吸収変化の可能性
ヒトは生後直後の母乳から始まり、幼児期以降は牛乳やヨーグルト等を摂取するため、消化管粘膜は一生涯を通して乳製品すなわち乳糖に接触し続けることになる。本研究では、乳糖の消化管上皮細胞への影響を、薬物の消化管吸収の観点から評価した。

お問い合わせ
 公益財団法人 東洋食品研究所 事業推進部
 TEL.072-740-3500 (9:00~17:00 土・日・祝 休業)

注意事項
 本会は、オンラインシステムを利用して配信します。ご視聴いただく方法は、お申し込み時にメールにてご案内致します。講演の後、アンケートを実施いたしますので、ご感想・ご意見・ご質問等をお寄せください。次回以降に活かしてまいりたいと思います。
 なお、本Webinarの録画・録音、動画URLの無断共有、チャットの不適切な使用、参加者の情報公開等は固く禁止させていただきます。ご協力のほどを、お願いいたします。