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植物生長促進細菌(PGPR)を用いた水耕栽培に関する研究

水耕栽培作物の収穫回数の増加や価値の向上を目的に、PGPRの水耕栽培への応用を検討している。商業栽培と同等の湛液型循環式水耕で'フリルアイスレタス'にPGPRを接種栽培し、生長促進効果を認めた。収穫物の栄養成分含量を精査した結果、PGPRの生長促進効果が高い時期では栄養成分の生合成が遅れたためか対照区より含量が低下したが、総ポリフェノールおよび抗酸化能(ORAC値)は概ね1.1倍ないし1.2倍に増加した。候補菌株の混合使用で更に一日栽培期間を短縮でき、総ポリフェノール含量および抗酸化能も増加する傾向が見られた。簡易的な湛液型非循環式水耕でホウレンソウ、ルッコラおよびクレソンを栽培し、いずれも生長促進効果を認めた。栄養成分含量は'フリルアイスレタス'の場合とは異なりβ-カロテンおよびビタミンC含量が1.2倍に増加したが、総ポリフェノールおよび抗酸化能は増加しなかった。栄養成分含量への効果は品種で異なると考えられた。

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