18.大麦餃子のつなぎ ─物理的性質および嗜好性に及ぼす影響─

2017年度研究助成 (2018年度研究実施)

本研究は,大麦餃子生地のつなぎを検討し,そのつなぎを用いて作製した大麦餃子皮の評価を目的とした.本研究では100 gの大麦粉に対し,10 gのグルテンを添加したBG餃子(100 g/110 g,大麦91%),50 gの小麦粉を添加したBW餃子(100 g/150 g,大麦67%)を使用し,調理したBG餃子皮およびBW餃子皮をそれぞれ評価した.調理したBG餃子皮およびBW餃子皮は,小麦餃子皮と比較して,β-グルカンおよび総ポリフェノール含量が高く,硬さと伸びが低いことが確認された.官能検査では,調理したBW餃子と小麦餃子の間に色以外に違いが見られなかった.回答者は調理済みBG餃子を味のみ小麦餃子と同じと評価した.

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Binders for Barley Dumplings - Effect on Physicochemical Properties and Palatability -
Engineering in Agriculture, Environment and Food
doi:10.37221/eaef.14.1_21

所属
宇都宮大学 農学部
著者
田村 匡嗣
出典
東洋食品研究所 研究報告書, 34, 149-157 (2022) / Engineering in Agriculture, Environment and Food, 14(1), 21-29, (2021) を転載

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