[研究グループ]

資源開発

世界人口は増加し続けており、将来、食糧の需給が逼迫して輸入が困難となることも予想される一方、我が国では少子高齢化等により就農人口が減少しています。高齢化によって、治療を要する人や、身体機能に不安を持つ人が多数を占めることになります。食と健康は密接に関係しており、これらに対処するためには、国内農業を活性化すること、発病後の治療ではなく、食事で健康を維持・増進し、更に予後を養うことが重要で、これまで以上に食の「質」が重要となります。当研究グループでは農作物の高付加価値化と生産効率の向上をめざし、栽培技術の高度化、品種改良、農産物の機能性研究に取り組んでいます。

栽培技術の高度化については、農場に加えて、温度、湿度、照度を制御して気象の変動を排除した植物実験ができる施設も有し、植物の生長や成分の蓄積に及ぼす環境要因を解明して、露地や植物工場での栽培技術を向上させ、様々な作物の収量、品質を向上させることを進めています。高付加価値産物の創出については、培養細胞等を使った実験も併用して、様々な作物について新しい食品機能性を解明することや、弊所が長く関わってきた、きのこについて有用な品種の作出や育成を行っています。現在は、地元である川西市特産のイチジクや国内に多くの品種のあるカキ、きのこ、独自品種のイチゴを対象に機能性や育種技術に関する研究を進めています。

関連する研究内容:栽培育種技術食品機能

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