(公社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会 第74回技術大会 (シャトレーゼホテル長野) で、以下を発表します。
食品変敗菌の迅速検出手法の確立
河合 総一郎
食品変敗菌の迅速かつ簡便な検出法の開発を目的に、Clostridium putrefaciens に特異的なモノクローナル IgM 抗体を作製し、ELISA およびフローサイトメトリーによりその特異性を評価した。作製した抗体は C. putrefaciens の栄養細胞および芽胞細胞に対して高い特異性を示し、非標的菌との交差反応は認められなかった。また、Paenibacillus polymyxa に特異的なモノクローナル IgG 抗体を利用し、イムノクロマトキットの試作開発にも成功した。さらに、芽胞形成菌である P. polymyxa、Sporosarcina psychrophila および C. putrefaciens に対し、代謝活性指標である CTC 染色とフローサイトメトリーを組み合わせて芽胞の発芽・増殖動態を解析した。
発表番号:4
発表日時:2025年11月20日(木) 15:30 ~ 15:46
ツナ缶詰製造の各工程における 2-オキソイミダゾールジペプチド含有量の評価
〇甲木 孝弘1,2、沖浦 文1、小前 奏明2、隅谷 栄伸1、井田 智章3、笠松 真吾2、居原 秀2
(1公益財団法人東洋食品研究所、2大阪公立大学大学院 理学研究科 生物化学専攻、3大阪公立大学研究推進機構)
イミダゾールジペプチド (IDPs) の酸化修飾体 2-オキソ IDPs は高い抗酸化活性を持つことが知られている。これまで一部の水産缶詰で 2-オキソ IDPs の含有を見出したが、生鮮素材から製品への加工工程で 2-オキソ IDPs 含量が変動するかは不明であった。本発表では、ツナ缶詰をモデルに各製造工程における 2-オキソ IDPs 含量を分析した結果について報告する。
発表番号:10
発表日時:2025年11月21日(金) 10:00 ~ 10:16
第74回 技術大会 スケジュール/プログラム (pdfファイル)