日本水産学会令和8年度春季大会で発表します。

令和8年度 公益社団法人日本水産学会春季大会 (東京海洋大学 品川キャンパス) で発表します。

演題:噴火湾産とむつ湾産ホタテガイの水温応答の違い

講演番号:06-005
発表者:山崎 友資、河合 総一郎

日本近海では、過去100年間における海水温の上昇速度が世界平均の2倍以上とされており、高水温化の影響が水産業に顕著に現れている。北海道噴火湾と青森県むつ湾で養殖されているホタテガイは、データサイエンス解析およびRNA-seq解析の結果、水温応答が異なることが示唆されている。
噴火湾とむつ湾は津軽海峡を挟んで地理的に近接しているものの、それぞれ異なる水塊の影響を受けており、両湾間の遺伝的交流は限定的である可能性が指摘されている。そこで両湾由来のホタテガイを高水温条件および低水温条件で飼育し、生存率の比較とともに、実験終了後に鰓組織の観察を行った。
本発表では、両湾個体群における水温応答の差異を示すとともに、海洋物理学的な環境差を踏まえ、そのメカニズムについて考察する。。

発表日:2026年3月27日(金) 10:30 - 10:45 (口頭発表)

Sedimentary DNAを用いたサキグロタマツメタの分布域推定の実用可能性

発表番号:02-025
発表者:北畠 京祐1,2、泉 賢太郎3、大越 健嗣1,2
1公益財団法人東洋食品研究所、2東邦大学、3千葉大学)

サキグロタマツメタ(以降、サキグロ)はアサリを好んで捕食する外来性の巻貝であり、東日本を中心に分布を拡大している。特に宮城県や福島県では、サキグロによる食害が原因でアサリの生産量の減少が報告されている。分布拡大を防ぐためには駆除が有効である。しかし、本種は堆積物中に潜ることが多いため、目視での在不在の確認は困難であった。そこで本研究では、堆積物中の環境DNA(sedimentary DNA; sedDNA)を用いてサキグロの分布範囲を推定することを目的とした。
本発表では、目視調査によるサキグロの在不在と干潟堆積物中におけるsedDNAの検出範囲の関連性について検討した結果を発表する。

発表日時:2026年3月28日(土) 11:00 - 11:15 (口頭発表)

ホタテガイ中腸腺細胞の初代培養法の確立

発表番号:P-187
発表者:藪川 啓司1、天沼 由季2、長澤 一衛2
1公益財団法人東洋食品研究所、2東北大学大学院農学研究科)

ホタテガイは中腸腺に貝毒・重金属を蓄積するが、代謝機構の生理学的理解は乏しく、二枚貝での細胞培養技術も未だ確立されていない。そこで、本研究では中腸腺由来細胞の初代培養法の確立を目的とし、中腸腺組織の分散方法、生細胞計数方法、生存率測定法を検討した。

発表日時:2026年3月29日(日) 11:30 - 12:30(ポスター発表コアタイム)

陸上養殖における陸産貝類を利用した新規飼料の開発

発表番号:P-208
発表者:河合 総一郎1、山崎 友資1、小田桐 亮2
1公益財団法人東洋食品研究所、2倶知安風土館)

ヨーロッパ原産の外来種マダラコウラナメクジ(Limax maximus)の有効活用を目的に、本種粉末を配合した飼料をニジマスに給餌し、影響を評価した。その結果、3週目以降に糞便中ムチン量が増加し、4週目には対照区の約15倍に達した。またこれに伴い糞便の凝集性が高まり、排泄物の懸濁・拡散が抑制される傾向が確認された。本研究は、外来種の資源化と陸上養殖における水質悪化抑制の両立につながる可能性を示すものである。

発表日時:2026年3月29日(日) 12:30 - 13:30(ポスター発表コアタイム)

口頭発表プログラム
ポスター発表プログラム (外部リンク。pdfファイル)

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