28.合成培地によるマッシュルーム培養-Ⅷ

Cultivated mushroomの商業的栽培の収量増加に役立たせる目的で行なった次の3試験の結果を報告する。
このキノコの子実体形成の機構については細菌栄養その他諸説がありまだ定説はない。

1.著者等らgrain spawnの純粋培養中無菌状態と思われる条件の下で子実体の発生するのを認めたが、これは極めて稀れな現象であるのでここに紹介する。

2.草炭は欧州のマッシュルーム栽培ではよく用いられよい結果を示している。本邦産草炭の使用結果もよい成績であった。

3.マッシュルーム培養中コンポスト並びに覆土中では構成成分の変化が生じた。

著者
高橋 善次郎、岡 信子、篠木豊秋、前奥義雄
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,202-207(1965)