24.核酸成分の変化から見た缶詰原料の鮮度-Ⅳ
かきの核酸分解酵素系

かきのむき身の可食部より核酸分解酵素系を抽出し、分離精製後、その酵素学的性質を調べた。尚、それらの結果からかきにおける5′-IMP、イノシン、ヒポキサンチンの分布、また種々の条件におけるヌクレオチドの変化の原因について考察を行った。

かきの可食部のPMaseとDAaseをSephadex,DAEA-Celluloseを用いて分離精製し、それらの一般的性質を調べた。PMase活性の画分4個、DAase画分1個が認められた。それぞれの酵素作用の最適条件はpH3.5〜4.0、最適温度は共に40℃であった。

これらの結果からかきの5′-IMP、イノシン、ヒポキサンチンの生成について説明されるものと考えられる.

著者
毛利 威徳、橋田 度、平井 厚子、川崎 陽子
出典
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