13.高圧処理による西洋ナシポリフェノールオキシダーゼの活性化

西洋ナシ,リンゴ,バレイショを400MPaの圧力で処理すると,褐変が促進された.西洋ナシのポリフェノールオキシダーセはSDS処理と同様に圧力処理で活性化された.この活性化酵素の最適pHはいずれも6.5であった.部分精製酵素では活性化された酵素のkm値はどちらも22.7Mであった.未処理の抽出液では,pH4付近にのみ活性を認め,この活性は圧力処理しても増加しなかった.しかし,エンドウマメ,キャベツ,レタス,チャ,セロリの葉やリンゴ,バナナ,バレイショ,サツマイモのポリフェノールオキシダーゼでは,このような活性化はほとんど認められなかった.西洋ナシを圧力処理した後,5℃で1ヵ月保存した.酸素バリヤー性のラミネートフィルムに袋詰したものは褐変せず,変敗も認められなかった.しかし,ポリエチレンフィルムに袋詰したものは褐変した.

所属
*京都大学 食糧科学研究所
著者
朝賀 昌志、青山 好男、中西 律子、林 力丸*
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,19,111-121(1992)