9.ポーラログラフによる缶詰の研究-ⅩⅢ
市販用トマトジュース缶詰の実態調査

業界の協力を得て、トマトジュース缶詰の控え見本品の送付を受け、ポーラログラフ法によりスズの含有量を測定した結果、
1.昭和40年度製品、n=5、平均=105.0±16.7ppm
2.昭和39年度製品、n=8、平均=102.3±9.1 ppm
3.昭和38年度製品、n=22、平均=102.5±3.0ppm
4.昭和37年度製品、n=20、平均=116.9±7.9ppm
ただし、開缶日付、昭和40年9月〜10月

以上の結果より、現在市場にあるトマトジュース缶詰中の溶出スズ量は、食品衛生法のスズの規格限界である150ppmを越えた缶詰は、ほとんどないと推定される。

著者
小田 久三、沖永 ミドリ
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,54-59(1967)

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