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第23回日本ペストロジー学会大会のシンポジウムで講演しました。

講演要旨を掲載します。

「ハウスダストアレルギーの原因となるダニ類・真菌類の検出・識別用DNAマイクロアレイ」

アトピー性皮膚炎、喘息などアレルギー性疾患の患者は年々増え続けており、その状況は日本だけではなく、欧米でも同様である。そして、その原因や誘因であるアレルゲンとして、ハウスダスト中に生息するダニ類とその糞、カビなどの真菌類胞子が挙げられている。アレルギー性疾患の治療には、患者の生活環境中のアレルゲンを適時監視し、低水準に維持・管理することが必要である。

しかしながら、これらアレルゲン生物の検出と識別、同定には、事前の煩雑な操作と専門家の注意深い観察が必要であり、時間と費用がかかるため、必要とする患者全てに対して行われてはいない。また、簡便・短時間にダニの存在量を検出するキットも市販されているが、優占種であるとはいえ特定の1〜2種のダニだけしか対象となっておらず、必ずしも全体を把握できない。また、真菌類ではキット自体が存在しない。

人を初めとする遺伝子(DNA)の塩基配列情報の解読が急進する一方、種や系統の識別に必要な部分を特定して増幅し、その塩基配列情報を様々に利用する技術が登場している。本講演では、遺伝子の特異な性質を利用して作成された新技術DNAマイクロアレイとその利用によって実現した、従来法では不可能であったダニ類と真菌類の多種同時検出・同時同定方法を示す。

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