11.機械的脱気法による缶詰の真空度に対する上部空隙量の影響

真空巻締機を使用して、一定の真空度の下で蓋付密封した場合の真空度は上部空隙量によって相違し、上部空隙真の少ない缶詰において真空度の低い結果を与えるものであることが既に明かにされている事案であるがその理由は、缶の内外気圧差によって生ずる蓋底の凹みによる缶の容積(或いは上部空隙量)の縮小の小なるものにおいて大であることが主たる原因であると認め、上の考え方を取り入れた筆者らの計算式NO.4及び5によって算出した数値と実験値とがかなりの程度に一致することを示した。

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著者
志賀 岩雄、木村 圭一
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,103-107(1954)

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