4.缶詰牛馬肉鑑別試験

日本缶詰協会関西検査所の要請によって缶詰牛馬肉の鑑定方法について研究している。

1)森田法を追試して、牛馬肉混合の缶詰において、馬肉の混合割合は森田(1)の結果と同様その1/16においても判定が可能なことを認めた。

2)入手した検品牛肉缶詰28点中牛肉のみと認められるものが 僅かに4点即ち14%で、他は全部馬肉混合の缶詰であると の判定結果が出た。

(1)森田平治郎:煮沸肉類の鑑別に関する研究
   実験医学雑誌第16巻第4号(1932.4.20)

著者
志賀 岩雄、岡屋 忠治、岩本 喜伴、宮田 晶子
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,44-49(1954)