3.マッシュルームからのプロトプラスト調製と子実体の形成

栽培品種由来の多胞子培養株と市販酵素ノヴォザイム234を使用することによって,マッシュルーム(Agaricus bisporus)のプロトプラスト調製に成功した.酵素処理されたサンプルは再生培地と浸透圧感受性テスト培地に2分して接種し,菌糸体への再生と浸透圧感受性の確認を同時に行った.得られた60系統のプロトプラスト由来菌糸から,形態と生長速度によってさらに8系統を選抜し収量を調べた.その結果,プロトプラスト化と選抜によって子実体の多収化と大型化,高品質化が起こることがわかった.

著者
加瀬谷 泰介、岡崎 由朗、宮川 キミ枝、 山崎 昭子、日置 タツエ、橋本 一哉
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,19,15-22(1992)