変敗原因菌動態把握のための基礎研究

安全性や保存性に係わるチルド食品中の変敗・腐敗菌の動態を把握する手法の検討を進めている。2018年度はモデル細菌の選定及び検出手法の開発と菌層の網羅的解析に必要なプライマーの改良を行った。モデル細菌として、Bacillus属菌およびPaenibacillus属菌を選定し、これらを同時検出するためのマルチプレックスリアルタイムPCR法 (mqPCR法)の確立を試みた。
Bacillus属菌は病原細菌を含む3グループに分別し、Paenibacillus属菌は属グループとして検討した結果、2グループの組み合わせであれば同時に検出することが可能となった。また、菌叢解析用のプライマーを改良した結果、カボチャサラダやポテトサラダの原料由来となる植物由来遺伝子の混入を大幅に抑制できた。現在、両サラダの菌叢解析を実施している。

平成30 (2018)年度実施

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