20.貝類缶詰の緑変に関する研究-Ⅶ
松島湾産の缶詰かきの緑色色素について

松島湾産の缶詰かきの緑変と広島湾産の缶詰かきの禄変の原因が異なるものかどうかを知るために、松島湾にて採取したかきを缶詰にし、その緑色色素を分離精製し、その物理化学的性質について調べた結果、その緑色色素は広島湾産の缶詰かきの緑色色素と同様に五成分に分けられ、それぞれの物理化学的性質はいずれも広島湾産の缶詰かきの緑色色菜のそれとよく類似しており,その緑色色素の主体は同一のものであり、主として銅を含んだクロロフィル誘導体により緑変することが認められた。

著者
長田 博光
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,126-131(1971)

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