2.果実類缶詰の界面腐食防止に関する研究 - Ⅱみかん缶詰の界面腐食防止について

みかん缶詰の界面腐食を防止するために種々の条件で缶詰を製造して検討した.現行のみかん缶詰製造設備で界面腐食を防止するには,内容量を多く,巻締め時の真空度を高く,かつ,熱いシラップを注入することにより封入酸素量は少なくなり界面腐食防止効果が認められた.また,缶詰製造後,缶詰を反転すれば界面腐食は上下に分散された.一方,スチームフロー方式やホットパック方式で巻締めた場合,界面腐食の防止効果は顕著であり高い真空度も得られた.しかし,ブリキの違いによる界面腐食の生成には差はなく,低温で貯蔵した場合でも界面腐食防止効果はなかった.また,界面腐食が生成する部分のみ塗装した空缶を用いた場合も塗装境界面に界面腐食に似た腐食が認められた.

著者
岩本 喜伴、森 大蔵、松下 琇子
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,13,6-12(1978)

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