1.果実類缶詰の界面腐食防止に関する研究 - I 市販みかん缶詰の封入酸素量と界面腐食について

市販のみかん缶詰(5号缶詰)を購入し,その封入酸素量と界面腐食の程度について検討した.封入酸素量は1.4〜4.5mℓ,界面腐食の程度は「0.5」〜「3」とバラツイていた.しかし,封入酸素量と界面腐食の程度,封入酸素量とスズ量及び界面腐食の程度とスズ量の間には高い相関が認められた.

一方,缶詰の内容量が多ければ封入酸素量は少なくなり,界面腐食の程度も少なくなることが認められた.しかし,pHが低い缶詰は界面腐食の程度が激しい傾向が認められた。

著者
岩本 喜伴、森 大蔵、松下 琇子
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,13,1-5(1978)

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