原理

飛行時間型（Time of Flight）の質量分析計とは、高真空下でイオン化し、電場によって加速したイオンの質量によって一定距離の飛行時間が異なることを利用して、物質の質量スペクトルを得る分析装置である。

特徴

精密質量の測定によって、検出成分の組成式の推定が可能である。

本装置はイオン化チャンバを選択することによって、EI（Electron Impact）、FI（Field Ionization）、FD（Field Desorption）の3種類のイオン化モードを設定できる。

匂い嗅ぎ装置を接続しており、質量分析と同時測定が可能である。

用途

• 揮発性有機化合物の同定・定量
• 検出成分の匂いの香調の評価

適用例

• 食品・飲料の揮発性成分（匂い成分）の分析
• 食品・飲料の特徴香の調査
• 食品・飲料の異臭成分の同定