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液体クロマトグラフ - トリプル四重極型質量分析計

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原理

液体クロマトグラフ-質量分析計(LC-MS)は分離装置である液体クロマトグラフ(LC)と検出器である質量分析計(MS)の2つの装置から構成されている。試料溶液中に含まれる化合物と固定相(カラム)との親和性(保持力)の違いにより化合物を分離する、その化合物分子は各種の大気圧イオン化法でイオン化され、得られたイオンを真空中で質量(m)と電荷(z)の比(m/z)の順に検出して記録することによって質量スペクトルを得ることができる。分離成分の保持時間と質量スペクトルによって定性ができ、また検出量から定量が可能となる。

特徴

液体・固体(溶媒に溶解できるもの)成分の分析に適する。

大気圧イオン化方法として、ESI(エレクトロスプレーイオン化法)、APCI(大気圧化学イオン化法)の2種類のイオンソースがある。ESIは高極性成分の検出に、APCIは低・中極性成分の検出に適する。

トリプル四重極によるMS/MS測定により、微量成分の定量やMS/MSスペクトルによる定性能力が高い。

用途

比較的難揮発性物質の同定・定量

適用例

各種食品・飲料中のビタミン類、フラボノイド類、ポリフェノール類などの分析

類似機器

液体クロマトグラフ(HPLC)
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