柿の新規利用方法の開発

柿に含まれる機能性成分の食品への応用を進めている。これまでに柿果皮に含まれるポモル酸が脂肪蓄積抑制作用機構を持つことを見いだしている。機能発現機構の解明とポモル酸の利用について検討した。0.01%ポモル酸添加飼料を投与したラットについて脂肪組織の形態及び肝臓の遺伝子発現を調査したが、これらに影響は見られなかった。高脂肪食の負荷が強すぎ、ポモル酸の効果が隠された可能性が考えられたため、条件を見直し再試験する予定である。ポモル酸の抽出について検討した結果、80°C送風乾燥した柿果皮を0.5%NaOH添加50%エタノール抽出する方法が最適であった。また、抽出物のパンへの添加は外観、風味に影響しなかった。新たな機能性成分として油脂類に着目している。品種間や熟度による含有量の違い等を調査した。

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