植物生長促進細菌を用いた水耕栽培に関する研究

栽培期間の短縮(成長促進)や食味、風味の向上を目的に、水耕栽培にPGPR(Plant Growth Promoting Rhizobacteria:根圏細菌)の適用を検討している。

PGPRを接種して栽培したフリルアイスレタスの栄養成分含量を測定したところ、β-カロテンなどの含量が増加した。特に#167菌株は複数成分で含量が増加し有望な菌株と考えている。実用化検証として、実生産で使用されている水耕栽培棚を用いて、PGPRを接種したフリルアイスレタスの栽培試験を実施中である。同時に成長に影響する気流や気温のばらつきを空気の攪拌で低減する等、栽培技術の向上も進めている。

また、栽培対象の拡充として新たにホウレンソウおよびルッコラにPGPRを接種して栽培し、ルッコラに対する生長促進効果を認めた。成分含量については評価中である。

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