総合的病害防除に向けたバイオステミュラントと抵抗性品種の探索

植物病害によるフードロスを低減するため、未利用資源から植物の抵抗性を向上させるバイオスティミュラントを単離するとともに、当所保有の遺伝資源の中から抵抗性を有する品種を選抜し、両者を組み合わせることで病原体に打破されにくい総合的防除法を構築する。2024年度、バイオスティミュラントの探索では、作物の栽培管理で生じる葉や果実などの廃棄物から抽出液を調製し、植物に処理した際に病気の発生を抑制するかどうかを評価してきた。その結果、イチジク葉の抽出液に複数の病害抑制活性が認められた。一方、抵抗性品種の探索では、当所農場で発生したイチジク果実の新病害について病原体を同定し、本病害に対して抵抗性を示す有用品種を複数見出した。

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