14.ポーラログラフに依る缶詰の研究(第6報)
低錫半田使用缶詰における溶出鉛について

低錫半田をサニタリー缶に使用することは、錫の節約のみならずサイドシーム部の強度を増加する等の利点がある。今回、実際に製缶機械により量産された低錫半田を使用した空缶に、内容物を充填した試験用の缶詰について、ポーラログラフ法及びスペクトルフォトメータ法を併用して試験を行った。

製造後2カ月、4カ月、6カ月及び1カ年経過した鯖水煮缶詰、鯖味付缶詰及び蜜柑シロップ漬缶詰合計84缶の溶出鉛について試験を行ったが、従来の4分6半田使用の缶詰は勿論、鉛の配合此率を高度に増加した半田を使用した缶詰においても何ら差異がなく全く危険視する必要がない。

全試料を通して検出された鉛量の最大値は1kg中0.6mgであった。

著者
小田 久三、岩本 喜伴
出典
東洋食品工業短大・東洋食品研究所 研究報告書,112-124(1956)

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