食品の変敗原因菌の検出・同定法は、塗抹法、PCR法、質量分析法などがあるが、培養に時間がかかるという課題がある。そこで、変敗菌に特異的なモノクローナル抗体を用いた簡易な検出および増殖制御システムを構築することを試みている。これまでに、食品変敗菌 P. polymyxa と食中毒菌 L. monocytogenes を標的としたイムノクロマト法による簡便・迅速検出系の試作品を作成した。現時点での検出限界は、P. polymyxa が 1.0×10⁵細胞、L. monocytogenes が 5.0×10⁷細胞である。また、B. atrophaeus に対するハイブリドーマ候補 21 種の交差反応を評価し、食品変敗菌 4 種、食中毒菌 1 種、複数の Bacillus 属菌に対して交差反応が低い抗体産生株 6 株を選抜し、うち 3 株で反応性を確認した。
初出:2025年 | 更新:2026年