23.磁気ビーズとマイクロ流路デバイスを用いた食中毒原因菌のオンサイトモニタリングシステムの開発

2021年度研究助成 (2022年度研究実施)

食品製造現場においては食中毒予防のため、食材中の菌による汚染の有無を迅速に判断することが求められている。一方、対象とする菌によって培養法や検査方法が異なるため、一度に複数種の菌の汚染を判断することは難しい。マイクロ流路デバイスは幅・深さ数十µmの微小流路を刻んだ小型の樹脂製デバイスであり、簡単な操作で細菌を培養することなく1-2時間で検出ができる。そこで本研究では、独自に開発したマイクロ流路デバイスを用いてオンサイト(現場)で簡便・高精度かつ、一度に複数種の食中毒原因菌の検出を可能とする迅速モニタリング法の構築を図る。
免疫磁気分離法を用いることで、腸管出血性大腸菌O157とサルモネラ属菌をレタス中から同時に効率よく回収できた。また回収液をマイクロ流路デバイスで測定したところ、夾雑成分の測定系への影響は少ない状態で、異なる存在比率においても両菌を精度よく定量できた。これらの結果より、食中毒原因菌の検出におけるファーストスクリーニング法として本方法が有用であることが示された。

所属
(地独) 大阪健康安全基盤研究所 食品安全課
著者
徳永 佑亮
出典
東洋食品研究所 研究報告書, 35, 141-145 (2025)

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