食品由来アルツハイマー病予防成分の探索;2026年度報告

超高齢社会における認知症患者の増加は喫緊の課題であり、食品を通じた予防策が進められている。シラスのプロテアーゼ分解物のスクリーニングと In vivo 試験により、β-セクレターゼ(BACE1)阻害活性を持つ成分の一つが RNA であることが示唆された。BACE1 阻害に有効な配列を評価するため、合成した核酸の活性を比較したところ、塩基配列により活性に差が確認された。また、シラスの BACE1 阻害活性成分の同定結果を NFS Journal に投稿し、2026 年 5 月にアクセプトされた。
イミダゾールジペプチド(IDPs)の酸化体である 2-オキソ IDPs は、IDPs の 1 万倍以上の抗酸化活性を持つことが報告されている。しかし、生体への摂取効果は不明であるため、大阪公立大学との共同研究でヒト試験を目指している。アルツハイマー病モデルマウスに 2-オキソカルノシン(Car)を投与したところ、脳内蓄積と TNFα遺伝子発現の抑制が確認された。また、肥満モデルマウスへの投与では体重増加の抑制が認められた。

初出:2024年 | 更新:2026年

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