海産物アクアポニックスの構築に関する研究;2026年度報告

ワカメを対象に陸上養殖の実用化を目指している。種苗から葉長 2~3 cmの幼胞子体までの育成が安定して再現可能となった。また、果菜類や葉菜類向けの市販液体肥料がワカメ栽培に適用可能であることが判明した。しかし、屋外設置の海藻栽培設備での栽培では、3ヶ月で最大葉長 25 cm・葉幅 10 cmに留まり、目標の 50 cm以上に達しなかった。原因として、初期の栄養塩濃度が高すぎてコケが付着し生育を阻害したこと、盛夏期の高水温、胞子体の高密度による個体間競合が考えられた。対策として、アルカリ度と硝酸態窒素およびリン酸濃度を調整することで、ワカメの生育を維持しつつコケの増殖を抑制できた。さらに、栽培したワカメの栄養価は市販品と遜色なかった。

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