イチジク果実におけるアザミウマの侵入回避に関する研究

イチジクのアザミウマの被害を、耐虫性品種等で回避することを目的に研究を実施し、次の結果を得た。まず、供試したイチジク品種の本虫被害が例年と同様の序列(桝井ドーフィン>Brunswick>Blanche)であることを確認した。一方、接着剤とドリル孔開けで一定期間開口させた幼果へのアザミウマ侵入は、着果20~24日にピークがあった。また、粘着剤を塗布した幼果に付着した本虫の数は、供試品種の被害の序列と符合した。以上から、アザミウマはイチジク果実の生育齢や品種に対する選好性を有し、後者の選好性が本虫被害の品種差に関わる可能性が示唆された。

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