国内主要品種'桝井ドーフィン'を供試し、液肥の無機元素組成と濃度がロックウールで栽培されたイチジクの生育や収量に及ぼす影響を調べている。前報(高橋ら2022)において、リンの量が多く、カリウム、マグネシウム、マンガンが少ない液肥の方が、また高い濃度の方が着果率が高いこと、収穫終了後の葉に含まれるリンの量は着果率と正の相関を、鉄の量は着果率と負の相関を示すことを報告した。本研究では、(1) 液肥組成および濃度を変更した場合の変化(即効性)、ならびに (2) 液肥作用における濃度依存性を調査した。(1) の結果では、液肥種および濃度の変更が、着果率に直ちに反映されることが確認された。(2) の結果では液肥濃度に依存して着果率が向上することが示された。しかし、その上限および至適濃度は明確にできなかった。
- 著者
- 高橋 徹, 沖浦 文, 細見 彰洋
- 出典
- 東洋食品研究所 研究報告書, 35, 45-52 (2025)